生まれつき眼球がない無眼球症の真実|原因と確率・最新の義眼治療

生まれつき眼球がない無眼球症の真実|原因と確率・最新の義眼治療

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無眼球症の赤ちゃんに対する治療の最優先事項は、単なる見た目の改善だけではありません。眼窩内の容積を確保し、顔の左右対称な骨格成長を促すことにあります。眼球という内部からの物理的刺激がないと、眼窩骨が発達せず、成長に伴って顔面の非対称が顕著になってしまうためです。

治療は生後数週間から数か月という極めて早い段階からスタートします。最初は「コンフォーマー」と呼ばれる無色透明の拡張器を目に入れ、赤ちゃんの成長に合わせてサイズを段階的に大きく交換していきます。眼窩組織が十分に広がった段階で、虹彩や血管を描き込んだオーダーメイドのカスタム義眼へと移行します。

気になる医療費や義眼手術の費用面ですが、日本国内においては各種公的医療保険や「乳幼児医療費助成制度」、「自立支援医療(育成医療)」の対象となります。眼窩拡張のための形成手術や定期的な義眼作製にかかる自己負担額は大幅に軽減される仕組みが整っています。専門の義眼師(オキュラリスト)と小児眼科医が連携し、数ミリ単位の微細な調整を繰り返しながら子どもの成長を伴走します。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。