「おはようございます」は目上に失礼?知らぬと恥をかく挨拶マナー新常識

「おはようございます」は目上に失礼?知らぬと恥をかく挨拶マナー新常識

「おはようございます」は目上に失礼?知らぬと恥をかく挨拶マナー新常識についての疑問解決ガイドをご紹介します。

結論から明言すれば、「おはようございます」を目上の人に使うことは失礼でもマナー違反でもありません。それどころか、朝の出社時において組織の上下関係を問わず交わされるべき最も標準的で完成された敬語挨拶です。

ではなぜ、「目上の人に対して失礼」という奇妙な噂が一人歩きしてしまったのでしょうか。現場の取材とマナー言説の変遷を辿ると、二つの誤解が複合して生じた実態が浮き彫りになります。

一つは、フランクな間柄で使われる「おはよう」という短縮形との混同です。「おはよう」は確かに目下の者や同僚に対する砕けた表現であり、上司に対して使えば無作法とみなされます。この「おはよう=目下向け」という認識が短絡的に拡張され、「語尾に『ございます』をつけても根底が失礼なのではないか」という過剰な深読みを生んだ背景が指摘されています。

もう一つは、過熱する「マナー警察化」による独自ルールの乱立です。文部科学省の文化審議会国語分科会が示す敬語の指針に照らしても、「おはようございます」は形容詞「早い」の連用形ウ音便「早う」に丁寧の助動詞「ございます」を接続した正当な丁寧語です。言語学的にも、おはようございますの目上の人への使い方として一切の瑕疵はありません。根拠のない独自マナーに惑わされず、はつらつとしたトーンで上司や役員へ届けることがビジネスマナーの鉄則です。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。