浅草ロック座の歴史は、日本の戦後娯楽史そのものと言っても過言ではない。映画や軽演劇、ストリップショーがひしめき合っていた浅草六区において、常に業界のトップランナーとして話題を提供し続けてきた。ビートたけしをはじめ、数多くの偉大な芸人やタレントがこの街から巣立っていったが、ロック座はその中心地として、常に異彩を放つ存在であり続けた。
しかし、単なる「懐古趣味」で生き残ってきたわけではない。時代ごとの流行を取り入れ、照明設備や音響システムを先進的に刷新し、ダンスのクオリティを極限まで高めてきた努力こそが、現代における評価の源泉だ。かつてのアナログな演出から、繊細な光のグラデーションとストーリー性豊かな舞台展開へと昇華したショーは、舞台芸術としての完成度を誇っている。