SNSや動画投稿サイトでは「室外機を高圧洗浄機で一気に洗い流す」「市販スプレーを吹き込む」といったDIY動画が散見されますが、専門家の間では極めて危険な行為として警戒されています。正しい知識を持たないまま手を出してしまい、高額な修理費用を支払う羽目になるユーザーが後を絶ちません。
まず検証すべきはエアコン室外機水洗いNGの真相です。室外機は「上からの雨水」には耐えられる設計(IPX4相当の防水性能)が施されていますが、「下や横からの強い噴流水」を浴びることは想定されていません。特に家庭用高圧洗浄機で背面や側面から強烈な水を吹きかけると、密閉されていない電装基板ボックスやファンモーター内部に水が侵入し、ショートや制御不能、最悪の場合は漏電ブレーカーが落ちる原因になります。
さらに絶対に避けるべきなのが、室外機洗浄スプレー使用の危険性と理由です。室内機用のエアコン洗浄スプレーを室外機のアルミフィンに吹きかける行為は、火災リスクを伴います。独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の事故データでも警告されている通り、スプレーに含まれる界面活性剤や可燃性ガスが内部電装部に付着してトラッキング現象を起こし、発火に至る事例が報告されています。また、薬剤がアルミフィンに残ると腐食を進め、かえってホコリを固着させる逆効果を生むため、自己判断での薬剤使用は厳禁です。