『ウシジマくん』シリーズを巡っては、インターネット上でいくつかの誤解や都市伝説が長年囁かれてきました。現場の証言と公式資料から、それらの真実を検証します。
1つ目の誤解は、「戌亥はどこかで丑嶋を裏切るのではないか」という黒幕説です。原作の進行中や映画公開時、情報屋というポジションの危うさから、ファンや考察サイトの間で「最後に戌亥が最大の敵になる」という予想が過熱した時期がありました。しかし、実写版において戌亥は一貫して丑嶋の「絶対的な不可侵領域」として描かれました。情報屋としてのビジネスの線引きは保ちつつも、魂の根底で丑嶋を裏切ることは決してないという美学こそが、実写版における戌亥のアイデンティティだったのです。
2つ目の誤解は、原作第1部で情報屋として登場していたキャラクター「竹本」や他の情報屋との混同です。原作の初期とドラマ版ではキャラクターの統合や再編成が行われており、実写版の戌亥は原作の複数エピソードの美味しい部分を抽出し、綾野剛という稀代の役者に合わせてブラッシュアップされたハイブリッドなキャラクターとなっています。