玉置浩二、せいや、辻井伸行――この3名の活動領域は音楽、お笑い、クラシックと一見かけ離れています。しかし、彼らの創作活動やインタビューを深く掘り下げると、9月13日生まれ特有の驚くべき共通点が浮かび上がってきます。
最大の共通項は、「感覚派に見せかけた、極限のミクロ分析屋」である点です。玉置浩二の歌唱は時に情動のままに歌われているように見えますが、実際のリハーサル現場を知る音響スタッフの証言によれば、ピッチ(音程)の微細な揺らぎ、息継ぎのタイミング、マイクと口元の距離をミリ単位でコントロールし尽くしています。せいやが見せる破天荒なギャグやモノマネも同様で、対象の人物の表情筋の動きやイントネーションの癖を恐ろしい解像度で記憶・再生する超人的な脳内インデックスに支えられています。
辻井伸行の演奏も、楽譜を目で追えない代わりに、右手と左手の音のバランス、オーケストラ指揮者の息遣いや衣擦れの音まで全身の感覚器で受信し、完璧に調和させる緻密な構築美に基づいています。つまり、9月13日生まれの人々は「圧倒的な感受性」で受け止めた情報を、「冷徹なまでの職人的精度」で作品へと落とし込むデュアル構造を備えているのです。