公判廷で傍聴席を息を呑ませたのは、浩子被告の口から直接語られた生々しく異様な供述内容でした。自宅の浴室に持ち込まれた男性の頭部について、浩子被告は「娘の異様な雰囲気に圧倒され、直視することも問い詰めることもできなかった」と吐露。さらに「娘にビデオ撮影を頼まれ、逆らえば何が起きるかわからない恐怖からスマートフォンのカメラを向けた」と語り、家庭内における完全な力関係の逆転を証言しました。
検察側は「異変に気付きながら警察へ通報せず、保冷剤やスーツケースの処分を黙認した行為は明白な幇助」と断罪。しかし浩子被告は「止めたら家族全員が破壊されると思った」「日常的に娘の癇癪に怯えていた」と述べ、常識的な親の制止が機能しない精神的監禁状態にあったことを強調しました。法廷に浮かび上がったのは、倫理観よりも娘への恐怖が家庭内を支配していた凄惨な現実です。