教育関係者や子育て世帯の間で、ひとはくが「関西随一のコスパと学びを誇る施設」と称される最大の理由は、単なる受動的な展示鑑賞にとどまらない徹底した参加・探求型アプローチにあります。
一般的なテーマパークでは数千円規模の入場料が日常化するなか、兵庫県立人と自然の博物館の入館料は一般200円、大学生150円、そして高校生以下は無料という極めて良心的な価格体系を維持しています。さらに70歳以上の高齢者優待(100円)や障害者割引(無料)も整備されており、三世代での来館ハードルが極めて低い点が際立ちます。
「子どもを連れて行っても、ガラスケースの標本を眺めるだけで飽きてしまうのではないか」という懸念は、館内に一歩足を踏み入れれば杞憂に終わります。4階建ての本館には、触れる化石や精巧なジオラマ、顕微鏡でミクロの世界を観察できるオープンラボが随所に配置され、五感をフルに使った知的体験が設計されています。専門の研究員(フェロー)が館内に常駐し、来館者の素朴な疑問に直接答えてくれる対話型環境こそが、他施設にはない独自の求心力となっています。