一口に温浴施設といっても、地元密着の銭湯と観光地の温泉旅館では、求められる振る舞いや設備環境が異なります。それぞれの特徴に合わせた配慮を理解しておくと、滞在がより快適なものになります。
銭湯は地域住民の生活インフラとして機能している側面が強く、常連同士のコミュニティが存在します。シャンプーやボディソープが備え付けられていない施設もあるため、持参した「マイお風呂セット」は洗い場の場所取りに使わず、使用時以外は棚に置く配慮が求められます。また、湯上がりには脱衣所の床を濡らさないよう、浴室を出る直前に固く絞ったタオルで全身の水滴を拭き取るのが暗黙のルールです。
一方、旅館の大浴場ではリラクゼーションとおもてなしが重視されます。客室から大浴場へ向かう際は、館内着(浴衣や作務衣)の着付けマナーを守り、履物は大浴場の入り口で脱ぎ散らかさず下駄箱へ収めます。客室からタオル類を持参する必要があるかどうかも事前に確認しておくとスムーズです。