公衆衛生を管轄する厚生労働省や感染症の専門家組織は、一貫して慎重な姿勢を崩していない。行政側が推奨する感染症対策のガイドラインにおいて、空間除菌グッズが主要な予防手段として位置づけられることは一度もなかった。根拠が曖昧な製品に依存することで、基本的な予防行動が疎かになるリスクを懸念しているからだ。
臨床現場の医師たちからも、「置くだけで感染が防げるかのような誤解を与えることは危険だ」という声が相次いだ。空気中に化学物質を漂わせる行為自体、喘息患者や乳幼児に対する呼吸器への刺激リスクが指摘されることもある。科学的検証を経ない予防法に対して、専門家たちの視線は冷ややかだ。