地上波のテレビ放送において、ヒロインの露出シーンや過激な流血描写に被せられる白い発光現象は、ファンの間で長年「謎の光」と通称されてきました。これらは演出ではなく、テレビ局が定める放送コードや倫理基準をクリアするための修正レイヤーです。
日本の地上波放送は電波法および放送法に基づき、公共の電波を使用しているため、極めて厳格な青少年の保護や公序良俗の維持が求められます。番組審議機関であるBPO(放送倫理・番組向上機構)には、深夜帯であっても視聴者から性表現や残酷描写に関する意見が日常的に寄せられており、民放各局は日本民間放送連盟(民放連)の放送基準に抵触しないよう厳しく自主規制を行っています。
アニメ制作会社の現場関係者への取材によると、作画段階では規制のないマスター原画が完成しており、納品時に「地上波放送用(規制ありデータ)」と「パッケージ・特定媒体用(規制解除データ)」の2系統を書き出すフローが一般的となっています。つまり、意図的に映像を隠すことで地上波の審査を通し、後述する有料媒体への加入やパッケージ購入へと繋げるビジネスモデルが確立されているのです。