メンバーの不祥事により活動休止へと追い込まれたHilcrhymeですが、世間の予想を覆し「解散」という選択肢は取りませんでした。そこには、フロントマンであるTOCの強い信念と苦渋の決断がありました。
逮捕直後、TOCは関係者やファンへ向けた声明の中で、激しいショックと怒り、そしてファンへの深い謝罪を表明しました。当時の心境について、後の公式インタビューや手記においてTOCは「築き上げてきた歴史やHilcrhymeの音楽そのものを、事件によって消滅させてはならない」と語っています。
2018年3月、保釈されたDJ KATSUとTOC、スタッフによる話し合いが持たれました。DJ KATSU自らが「グループにこれ以上の迷惑をかけられない」としてHilcrhymeからの脱退を申し入れ、TOCもそれを受理。公式ファンクラブおよびメディアを通じて脱退が正式発表されました。
通常、2人組ユニットからコンポーザー兼DJが脱退した場合、ユニット自体を解散するか、TOC単独の「TOC名義」に一本化するのが通例です。しかしTOCは、あえて「Hilcrhyme」の看板を背負い続ける道を選びました。『春夏秋冬』や『大丈夫』をはじめとする数々の楽曲を歌い継ぎ、ファンの居場所を守るために、1人でHilcrhymeを背負うワンマン体制でのリスタートを決めたのです。