2018年8月15日、さくらももこさんは乳がんのため53歳の若さで永眠されました。この訃報は日本国内のみならず、アジアをはじめとする世界中のファンに深い悲しみをもたらしました。
特筆すべきは、彼女が闘病の事実を世間に一切公表していなかった点です。約10年近くに及ぶ闘病生活の最中にあっても、連載や作画活動を精力的に続け、周囲のスタッフやファンに体調の悪化を悟らせないよう配慮していました。亡くなる直前までブログを更新し、明るい言葉を届け続けた生前の経緯には、読者に一切の心配をかけず、最後まで「笑いとユーモアの作家」であり続けたいという凄絶なプロ意識が宿っていました。
死の直後に行われた「さくらももこさん ありがとうの会」では、多くの祭壇が色鮮やかな自画像やキャラクターたちのイラストで彩られ、しめやかさよりも彼女らしい温かさと笑顔に満ちた空間で送り出されました。