インドネシアはお酒に関する法規制が国全体で統一されている一方で、自治体や宗教構成によって現地の空気感が大きく異なります。渡航先によってお酒に対する寛容度が180度変わる点は、旅行者が最も留意すべきポイントです。
バリ島は住民の多くがヒンドゥー教徒であり、世界的な観光地でもあるため、バリ島のお酒の年齢制限(21歳以上)さえ守っていれば、ビーチクラブやレストランで気軽にアルコールを楽しめます。観光客向けのバーも深夜までにぎわっており、お酒の入手自体に困る場面はほとんどありません。
対照的に、首都ジャカルタをはじめとするジャワ島などでは、インドネシアのイスラム教とお酒に関する法律・社会的価値観が色濃く反映されます。ジャカルタの飲酒ルールとして、一般的な大衆食堂(ワルン)では酒類を一切置いておらず、飲酒は外国人向けレストランや高級ホテル、特定の認可を受けたバー・ナイトスポットに限られます。イスラム教の断食月(ラマダン)期間中には、営業時間の短縮やアルコール提供の自粛が徹底されるため、周囲の視線やマナーへの配慮が欠かせません。