一口に「通勤1時間」と言っても、移動手段が電車か自動車かによって受ける負荷の性質は根本から異なります。地方都市や郊外勤務では日常的な車通勤ですが、電車通勤と比較した際のメリット・デメリットを整理しておく必要があります。
通勤時間1時間の車通勤と電車通勤の違いを整理すると、以下の特徴が際立ちます。
車通勤の最大の利点は、完全なプライベート空間が確保される点です。他人に身体を密着される不快感はなく、好きな音楽やラジオ、オーディオブックを好みの音量で聴きながら移動できます。周囲の目を気にせず通話や発声練習ができる点も魅力です。感染症のリスクを避けられることもメリットと言えます。
しかし、車通勤には電車にない重大なリスクが存在します。それは「常に認知機能と注意力をフル稼働させなければならない」という点です。朝夕の通勤時間帯は道路が激しく渋滞し、予期せぬ割り込みや歩行者の飛び出しに常に神経を研ぎ澄ませる必要があります。渋滞による「予定通りに着かない苛立ち」は血圧を著しく上昇させ、脳に激しい疲労を蓄積させます。居眠り運転が重大な事故に直結するため、電車のように仮眠をとって休むことも不可能です。
身体の接触ストレスと時間的拘束を強いられる電車に対し、全神経の集中と事故リスクを強いられる車。どちらが楽であるかは一概に言えず、本人の性格や運転適性によって大きく左右されます。