小顔に見せようとしてシャープにチークを滑らせた結果、かえって面長感が際立ってしまった経験を持つ人は少なくありません。この現象が起きる最大の原因は、視線誘導のベクトルにあります。人間の目は、色のグラデーションや斜めのラインに沿って無意識に視線を上下に動かす習性を持っています。頬骨の高い位置からこめかみに向かって斜めに引き上げる一般的な塗り方は、縦の長さを強調する視覚トラップとなってしまうのです。
代表的な面長チークのNG例として挙げられるのが、「頬骨の高い位置への斜め入れ」「小鼻より下まで広がる広範囲ぼかし」「中心に丸く入れすぎる日の丸チーク」の3パターンです。特に頬骨の一番高い部分を強調してしまうと、目の下から顎先までの距離が間延びして見え、かえって頬の余白が目立ってしまいます。面長特有の上品で落ち着いた骨格を活かすためには、縦の直線を分断する横のグラデーション設計が不可欠です。