2020年元日に放送された『芸能人格付けチェック!これぞ真の一流品だ!2020お正月スペシャル』は、番組史上に残る修羅場を生み出しました。当時、個人連勝記録を「58」まで伸ばしていたGACKTの指名を受け、チームメイトとして参戦したのがゴールデンボンバーの鬼龍院翔でした。過去にもペアを組みプレッシャーに耐え抜いた経験を持つ鬼龍院でしたが、この年のプレッシャーは尋常ではありませんでした。
最初の異変は「吹奏楽」の聴き比べで起こります。プロの演奏と高校生の演奏を見分けるチェックで、鬼龍院は熟考の末に不正解を選択。この瞬間、GACKTチームは「一流芸能人」の座から「普通芸能人」へと転落し、部屋で待機していた鬼龍院はすでに顔面蒼白のパニック状態に陥っていました。しかし、本当の悲劇はクライマックスの「四重奏」および「牛肉」のチェックで待ち受けていました。
最終関門となった味覚チェックで、鬼龍院は最高級黒毛和牛を見極めるはずが、絶対に選んではいけない「ウルグアイ産牛肉」はおろか、選んだ瞬間に2ランク降格となる「豚肉(絶対アカン食材)」を選択してしまいます。正解発表の部屋に一人取り残され、頭を抱えて震える鬼龍院。そして扉が開き、GACKTが静かに歩み寄ってきた瞬間、鬼龍院は床を滑るようにして頭を擦り付ける「奇跡のスライディング土下座」を繰り広げたのです。
視聴率が瞬間最高で24.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を叩き出したこの場面について、鬼龍院は後に自身のブログや手記で「思考が完全に真っ白になり、体が勝手に地面に張り付いていた」と告白しています。バラエティの枠を超えた切迫感と、大先輩に対する底知れぬ恐怖、そして自責の念が融合した瞬間でした。