パリでの生活は、決して華やかなバカンスなどではない。自ら道具を手に日曜大工をこなし、現地のマルシェで食材を選び、3人の子供たちの送迎や育児に追われる日々。杏が発信する素顔のパリ暮らしには、肩肘を張らない等身大の力強さがあふれている。彼女が渡仏を決意した背景には、子供たちに多様な文化と言語に触れさせたいという、親としての深い愛情と直感があった。
移住から時間が経過した現在、現地での生活基盤はいまや完全に定着した。かつて「二世タレント」という重圧や周囲の好奇の目に晒された時期もあったが、パリの自由な空気の中で彼女は自分だけのスタイルを確立させた。プライベートを大切にしながらも、表現者としての軸を決してブレさせない生き方が、多くの支持を集める最大の要因だ。