音楽を届ける側の仕掛けも、かつてないほど多角化している。ソニー・ミュージックエンタテインメントやユニバーサルミュージックをはじめとするメジャーレーベルは、単に楽曲をリリースするだけでなく、視覚表現を軸にした多層的なエンゲージメント戦略を打ち出している。
デジタルアルバムのジャケット、アナログ盤の限定ジャケット、SNSでのティザー動画、そしてフィジカル限定の豪華装丁。レーベル各社は、リスナーが楽曲と触れ合うあらゆるタッチポイントにおいて、一貫しながらも異なる驚きを与える視覚体験を展開する。アートワークをハブとしてSNS上での拡散を狙い、ファンの熱量を最大化させる巧みなブランディングが、ヒットを生む強力な推進力となっている。