関西の映画史を語る上で、かつて茶屋町に存在した「テアトル梅田」の存在を忘れることはできない。30年以上にわたり関西のシネファイルたちにとっての聖地であり、多様なカルチャーの発信基地として君臨したあの空間は、惜しまれつつも歴史のひと幕を閉じた。しかし、その情熱と精神は決して途絶えたわけではない。
現在、新梅田シティ内のスカイビルに位置する「シネ・リーブル梅田」が、そのバトンをしっかりと受け継いでいる。エッジの効いた単館系映画の特集上映や、若手クリエイターの登竜門となるフィルムフェスティバルの開催など、テアトル梅田が培ってきた尖った精神は今もなお色鮮やかに息づく。劇場に一歩足を踏み入れれば、あの頃と変わらない映画への純粋な愛とリスペクトが空間全体を満たしている。