現在も進められている考古学・歴史研究の最前線において、田原本周辺の出土品は日本国家の成立過程を解き明かすための重要鍵とみなされている。唐古・鍵遺跡から出土した無数の銅鐸鋳型や木製品、大陸との交流を示す土器類は、この地域が当時の流通と生産の大拠点であったことを如実に物語る。
専門家の間では、邪馬台国の候補地論争においても奈良盆地中央部の重要性が改めて指摘されている。土器の年輪年代測定や化学分析などの先端技術が導入されたことで、従来の説を書き換える新たな事実が次々と判明。歴史の真相に一歩ずつ近づくスリルが、研究者のみならず一般の訪問者をも魅了してやまない。