報道では失言ばかりがクローズアップされがちな石井氏ですが、実際の国会審議議事録を検証すると、意外なほど手堅い実務派としての一面が見えてきます。
参議院農林水産委員会などにおいて、石井氏が執拗に追及してきたのは日本の食料安全保障と中山間地域の疲弊です。自給率向上に向けた直接支払い制度のあり方や、茨城県特有のレンコン・メロンなどの輸出促進、さらには首都圏の水害を防ぐ利根川水系の治水対策など、極めて具体的で生活密着型の質疑を展開しています。
維新の看板政策である「身を切る改革」や「規制緩和」を前面に出しつつも、現場の農家や建設業界が直面する資材高騰対策を訴える姿には、中央のイデオロギー論争から離れた地方議員出身者ならではのリアリズムが宿っています。この二面性を理解しない限り、石井章という政治家の本質を見誤ることになります。