妹尾氏現在の姿を追うべく、発祥の地である岡山市南区妹尾を現地取材すると、今なお地域社会に根付く敬愛の念と、確固たる妹尾氏評判を肌で感じることができます。妹尾地区の中心部には、妹尾兼康を祀る盛隆寺や御前神社、兼康の首塚・胴塚と伝わる史跡が静かに佇んでいます。
現地の顕彰保存会関係者は、特番インタビューや地域史誌の取材において次のように証言しています。
「教科書では平家の武将という短い記述で終わるかもしれませんが、この地域に住む者にとって兼康公は、水に苦しんでいた土地を豊かな穀倉地帯へと変えてくれた大恩人です。800年以上が経過した今でも、お盆や命日の供養が地域住民の手で欠かさず続けられているのは、形式的な儀礼ではなく心からの感謝があるからです」
SNSやネット掲示板、郷土史コミュニティでの生の声を見ても、「岡山県南出身で妹尾姓に出会うと、親しみとともにしっかりした家柄の印象を受ける」「郷土愛が強く、地域の役員や自治活動に熱心な方が多い」といった意見が目立ちます。敗軍の将でありながら、地域を豊かにした「民政の英雄」としての評価が完全に定着している点は、日本史上でも稀有な特徴と言えます。