教育や文化の発信拠点でも、四字熟語が持つ情操教育としての価値が見直されている。文化庁が実施する国語に関する世論調査でも、伝統的な言語表現が持つニュアンスの豊かさを継承したいと考える層は根強い。
日本漢字能力検定協会が主催する検定やイベントでは、単なる暗記にとどまらず、語源に秘められた他者理解のプロセスを学ぶ取り組みが盛んだ。さらにNHK教育テレビジョンの教養番組や学校の国語教育の現場においても、四字熟語を「相手を尊重するコミュニケーションの道具」として再定義する授業が試みられている。
漢字四つの配列が生み出す独特のリズムは、子どもの情緒を育み、大人には自己表現の深みを与える。語彙の豊かさは、そのまま他者への想像力の幅に直結しているのだ。