春が深まる頃、山のホテルの庭園は圧倒的な色彩に包まれる。約4万5,000坪もの大庭園に咲き誇るのは、樹齢100年を超える古木を含む約84種3,000株のツツジ、そして約300株のシャクナゲだ。
絶景を心ゆくまで堪能するなら、時間帯の選択が勝負を分ける。一般の立ち寄り観光客が訪れる前の早朝、宿泊者だけが散策を許される時間帯が最高の狙い目だ。朝露に濡れた花びらが朝日を浴びて輝き、背景の芦ノ湖が深い藍色を湛える。庭園の頂上付近に立つ展望台からは、赤、ピンク、紫の花の絨毯と富士山のコントラストを一枚の絵画のように切り取ることができる。