日本で「ブッダの誕生日」といえば4月8日という日付が定着している。だが、海外のニュースや旅の情報を追うと、まったく別の時期に盛大な祝祭が行われていることに気づく。この日付のギャップには、暦の歴史と地域文化の違いが深く関係している。
日本の仏教界では、明治時代の太陽暦(新暦)導入に伴い、4月8日を固定の祝日として定着させた。一方、スリランカ、タイ、ミャンマー、インドネシアなどの南伝仏教諸国では、太陰太陽暦の「ヴァイシャーカ月(5月頃)」の満月の日をブッダの生誕・成道・入滅を同時に祝う日としてウェーサク祭を開催する。
国際連合(UN)もこの満月の日を世界的な国際日「ウェーサクの日」として認定している。暦の違いによる計算はあるものの、どちらも釈迦の生誕を称え、平和を願うスピリットにおいて完全に一致している。