初めておばんざい屋を訪れる人が戸惑いやすいのが、「メニュー表にすべての料理が載っていない」「大皿がずらりと並んでいてどう頼めばいいか分からない」という点です。しかし、基本的な流れさえ知っていれば何も難しくありません。
入店からお会計までのスマートな注文手順は以下の通りです。
- 一杯目の飲み物とお通し:まずはビールや日本酒、お茶割りなどの飲み物を注文します。一緒に出てくる小鉢(お通し)で出汁の塩梅を確かめるのが通の楽しみ方です。
- 大皿を指さして2〜3品注文:カウンターに並んでいる大皿料理を見渡し、「この茄子の炊いたんと、そちらのポテトサラダをいただけますか」と女将やスタッフに伝えます。温め直したり、食べやすい小鉢に取り分けて提供してくれます。
- 日替わりの刺身や焼き物を追加:黒板や短冊メニューに書かれている旬の鮮魚や揚げ物(天ぷらや唐揚げなど)を中盤に挟むと、食事の満足度が一段と上がります。
- 汁物やおにぎりで締める:最後は赤出汁やちりめん山椒ご飯、お茶漬けなどで締めくくるのが、おばんざい屋ならではの心地よいフィニッシュです。
おばんざい屋でのマナーとして意識したいのは、「料理のシェアはほどほどにし、大皿を覗き込みすぎない」ことです。カウンター越しに女将や料理人へ「今日のおすすめは何ですか?」と声をかけるコミュニケーションこそが、この空間を最も楽しむ秘訣と言えます。