絶対的カリスマが病に倒れたことで、組織の内包していた歪みは急速に露呈していく。その象徴が、実子である徳田毅元衆院議員を巡る激動と選挙違反事件だった。
父親の政治的基盤を継ぎ、将来のグループリーダーとして期待された徳田毅だったが、徳洲会グループぐるみの公職選挙法違反事件が発覚。組織的な選挙運動の闇が暴かれ、グループ幹部が相次いで逮捕される前代未聞の事態へと発展した。患者救済を第一に掲げた徳洲会が、裏では権力維持のために違法な資金と人員を投入していた事実。このスキャンダルは徳洲会のブランドイメージを揺るがし、同族経営の限界と巨大グループの「光と影」を鮮明に浮き彫りにした。