結論から言えば、現在新たに野生の個体を輸入したり、許可なく譲り受けたりして飼育することは完全に違法だ。ペットショップなどでかつて広く流通していたコツメカワウソは、絶滅の危機に瀕しているとして2019年にワシントン条約(CITES)の「附属書I」へと格上げされた。これにより、商業目的の国際取引が原則として禁止されている。
日本国内において現在合法的に飼育できるのは、規制強化前に正当な手続きを経て輸入された個体や、それらの国内繁殖個体であり、なおかつ環境省が管轄する「種の保存法」に基づき個体登録されたもののみに限られる。もし市場に合法的な個体が流通するとなれば、一匹あたり100万〜200万円を超える極めて高い価格相場が形成されるが、現在はそもそも法的書類を完璧に揃えた個体の譲渡機会自体がほとんど存在しない。ネットオークションや個人売買で「登録証がないが安い」と持ちかけられる話は、ほぼ確実に犯罪に関わる闇取引だ。