「魚を毎日たくさん食べていれば病気知らずで若々しくいられる」という通説は、半分正しく、半分は誤解を含んでいます。結論から言えば、魚ばかり食べる極端な生活を続けると、かえって老化を加速させるリスクが生じます。その主な理由は、魚特有の脂質が持つ「酸化しやすさ」と、食物連鎖の過程で生じる「有害物質の蓄積」という2大要因にあります。
確かに、青魚などに含まれるオメガ3脂肪酸(DHA・EPA)には血液サラサラ効果や抗炎症作用があります。しかし、栄養素は「多ければ多いほど良い」という単純なものではありません。魚ばかりを食べる食生活では、特定の良質な油が体内で酸化ストレス源へと変貌したり、排出されにくい重金属がじわじわと細胞を傷つけたりする事態が起こり得ます。「健康に良い食材だから」と過信し、他の栄養素とのバランスを無視してしまうことこそが、魚中心の食生活に潜む最大の危険性です。