TBSテレビが満を持して日曜劇場に送り出した『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』は、従来の医療ドラマの枠組みを根底から覆した。大事故や災害現場に自ら飛び込み、危険を顧みずに命を救う救命救急チームの雄姿は、まるでハリウッドのアクション映画を観ているかのような臨場感を与えた。
主演の鈴木亮平が見せた鬼気迫る熱演は圧巻の一言。「死者ゼロ」を愚直に目指すチーフドクター・喜多見幸太の信念は、コロナ禍に揺れていた当時の世相と強く共鳴し、観る者に強烈な勇気を与えた。チームの絆や葛藤を丁寧に描き切った脚本と演出の妙は、その後の映画化やスペシャルドラマへの展開を見れば、その影響力の大きさがわかる。