歴代の楽曲群の中でも、群を抜いて強烈なインパクトを放ち続けているのが、初代エンディングテーマの「すきすきソング」です。「すきすきすきすきすきっすき」と息もつかせぬ連呼から始まるすきすきソング 歌詞は、一度聴いたら脳裏から離れない魔力を持っています。
この名曲の作詞を手掛けたのは、後に劇作家・直木賞作家として名を馳せる井上ひさしと、放送作家の山元護久の名コンビでした。日本語のリズムと言葉遊びを知り尽くした二人が紡ぎ出したテキストに、昭和歌謡界の巨匠・小林亜星がジャズ・ビッグバンドの奔放なスイング感を融合させました。
そして何より、この楽曲の魂となったのが水森亜土の類まれな歌唱表現です。イラストレーターやタレントとしても著名な水森亜土は、ジャズシンガーとしてのルーツを持ち、アドリブ満載のスキャットやキュートな唸り声を自在に操りながら、型破りなボーカルパフォーマンスを披露しました。
歌詞中に登場する「アッコちゃん」に対する一方通行で熱烈な感情は、実は主人公アッコの親友である大柄な少女「モコ(浪越百合子)」の目線で描かれたものとされています。思春期特有の無邪気な憧れと友情のエネルギーが、ナンセンスでありながら極めて音楽的なフレーズに乗せて爆発している点が、半世紀を超えて支持される最大の理由です。
その唯一無二のグルーヴは後世のクリエイターにも多大な影響を与え、椎名林檎、奥菜恵、水樹奈々、Re:CREATORS挿入歌など、多様なジャンルですきすきソング カバーが制作され続けています。