二人の関係性を語る上で欠かせないのが、世界最大規模のフィランソロピー(慈善活動)組織である「チャン・ザッカーバーグ・イニシアティブ(CZI)」です。
2015年に長女が誕生した際、二人は保有するMeta社株式の99%(当時の評価額で約450億ドル、現在では数兆円規模)を生涯かけて寄付することを世界に向けて宣言しました。この組織でプリシラは共同CEO(共同代表)として最前線に立ち、組織の舵取りを担っています。
CZIの柱は主に以下の3点です。
- 未来の医療・科学研究:今世紀末までに「すべての主要な病気を予防・治療・管理可能にする」という野心的な目標を掲げ、先端バイオ研究やAIを活用した創薬支援に巨額の資金を投入。
- 教育格差の是正:低所得層の子どもたちに対する個別化学習プログラムの導入や、奨学金制度の拡充。
- 地域コミュニティ支援:シリコンバレーをはじめとする都市部での住宅危機対策や司法制度改革への支援。
小児科医として現場の医療や格差を目の当たりにしてきたプリシラの現場感覚が、CZIの戦略的な助成方針にダイレクトに反映されています。