2023年秋、エンターテインメント業界を揺るがした組織再編の波の中で、二宮は大きな舵を切った。長年所属した事務所から独立し、自らを代表取締役とする「株式会社オフィスNINO」を立ち上げたのだ。STARTO ENTERTAINMENTとのエージェント契約を選択せず、完全独立という道を選んだ背景には、俳優としての自由度を高める目的に加え、家族との時間を自らの意思でコントロールしたいという強い意志があった。
独立初期、オファーのメール確認やスケジュール調整などの事務作業を二宮自らがこなしていたことは有名だが、そのバックオフィスを精神的・事務的に支えたのが他ならぬ妻・伊藤綾子だったと言われている。表に出て経営にタッチすることはないものの、独立というリスクを伴う意思決定を全面的に支持し、夫が伸び伸びと現場に集中できる環境を整えた。その信頼関係があったからこそ、個人の演者として世界規模のNetflix作品や話題のドラマへの積極的な参画が可能となったのだ。