さつまいもは品種によって蔓の伸び方や勢いが大きく異なるため、品種に応じた個別の管理が欠かせない。例えば、空前の大ヒットスイーツ芋として定着した「紅はるか」は、非常に蔓の勢いが強く、放っておくとあっという間に周囲の地面へ無限に根を広げてしまう。そのため、他品種よりもこまめなチェックと早めの対処が不可欠だ。
一方で、濃厚な甘みとねっとり食感で根強い人気を誇る「安納芋」は、蔓が太く葉が密生しやすい特徴を持つ。蔓を返す際には、単に根を切るだけでなく、重なり合った葉の混み合いを解消し、株全体へ風通しと日光を行き渡らせる意識が求められる。品種固有の生態を理解して手をかけることが、糖度が高く美しい形状の芋を育てる秘訣だ。