集英社が発行する『週刊少年ジャンプ』の紙面で絶大な異彩を放っていた原作。過激な心理戦と死神の存在が交錯する本格ダークファンタジーにおいて、ミサミサというキャラクターの実写化は極めて困難とされていた。ゴスロリ衣装に身を包み、命を削って愛に生きる姿は、一歩間違えれば現実味を失うリスクを孕んでいたからだ。
しかし、戸田恵梨香は単なるコスプレに留まらない奥行きを役に与えた。ツインテールのキュートなビジュアルの奥底に、孤独と狂気を同居させる眼光の鋭さ。その多層的なアプローチが、二次元の記号的ヒロインを人間味あふれる立体的な存在へと昇華させたのだ。