1944年の傑作長編アニメーション『三人の騎士』は、作画の躍動感と配色センスにおいて今なおアニメーション界のバイブルと称されています。実写映像とアニメーションが融合した作中において、ドナルドのセーラー服の鮮やかな青、リボンの赤、そしてくちばしと足の暖かなオレンジイエローは、画面全体の視線誘導を完璧に計算して配置されています。
動きの激しいアクションシーンでも、彼のシルエットは決して崩れません。アクションライン(動作の中心軸)を1本しっかり通し、それに沿って体を極端に伸縮させる「スクワッシュ&ストレッチ」技法がふんだんに盛り込まれています。色のコントラストと大胆なポージングの組み合わせが、画面から飛び出すようなインパクトを与えるのです。