近年の日本のエンタメ界では、すっきりとした「塩顔」や中性的な美少年が好まれる傾向が強い。しかし、当時の高橋英樹のビジュアルは、それらとは対極にある「男らしさの極み」だった。深く刻まれた目鼻立ち、引き締まった顎のライン、そして何よりも男の色気が漂う強靭な肉体。
当時のスチール写真や映像を今見返しても、その完成された美しさに言葉を失う。単に太い眉や濃い顔立ちというわけではない。そこには、内面から湧き出る自信と、表現者としての覚悟が刻まれている。彼が画面に映るだけで、映画全体のトーンが引き締まるほどの重厚感がそこにはあった。