公衆の面前での脱衣とは対照的に、自宅の寝室という完全な密室において自発的に行われる寝るときに全裸になる理由には、生理学的に極めて合理的な根拠が存在します。近年、睡眠の質を追求するビジネスパーソンやアスリートの間でも、この全裸睡眠の効果とメリットが注目を集めています。
質の高い睡眠を得るための絶対条件は、就寝時に体内中心部の温度である「深部体温」を効率的に下降させることです。衣服やパジャマを着込んでいると、ゴムバンドの締め付けによる局所的な鬱血や、布地による熱のこもりが放熱プロセスを阻害してしまいます。衣服を完全に脱ぎ去ることで、皮膚表面の毛細血管からの放熱が劇的にスムーズになり、副交感神経が優位になって深いノンレム睡眠へと移行しやすくなります。
皮膚科医および睡眠環境の専門家による研究データでも、下着による締め付けがない解放状態はリンパ液や血液の循環を改善し、ストレスホルモンであるコルチゾールの夜間分泌を抑制することが実証されています。さらに、通気性の確保によって皮膚常在菌のバランスが保たれ、デリケートゾーンの蒸れや皮膚トラブルの予防にも寄与します。ただし、寝具には一晩でコップ1杯分(約200ミリリットル)の寝汗が直接吸収されるため、シーツやカバーを最低でも週に2〜3回洗濯する徹底した衛生管理を行わなければ、かえって肌荒れやダニの温床を招くという側面には留意しなければなりません。