志摩サンセットロードを走り抜けると、鮮やかなブルーの海が視界いっぱいに迫ってくる。長年、糸島の代名詞として親しまれてきた海沿いのロケーションカフェ。だが、2026年に現地を訪れて気づくのは、空間づくりにおける意識の劇的な変化だ。テラス席に置かれた家具は海洋プラスチックを再生したデザインファニチャーへ、店舗をまかなう電力は太陽光発電へ。環境への配慮とラグジュアリーな居心地の良さを完璧に融合させた店舗が圧倒的な支持を集めている。
波が打ち寄せる音をBGMに飲むアイスラテ。そのストローひとつ取っても、生分解性の米ぬか素材や竹繊維が自然な手触りで馴染む。「美しい海を見ながらコーヒーを楽しんでもらうからこそ、その海を汚すような商売はしたくない」。ある人気店のオーナーが語った言葉通り、エシカルな思想が、旅の満足感をより深いものにしてくれる。