教育産業全体を見渡すと、不合格後のセーフティネットは劇的な変化を遂げた。かつては浪人か二次募集での滑り止め校進学しかなかったが、現在はICTを活用した通信制高校が第3の選択肢として定着している。
最新の通信制高校は単なる受け皿ではなく、大学進学特化コースやプログラミング、デザイン教育などを備えた魅力的なオルタナティブとして選ばれている。そのため「1年浪人して全日制を目指す」ことのリスクを回避し、「通信制に籍を置きながら難関大進学を目指す」という進路設計が一般化した。この環境変化により、純粋な高校浪人生はかつての昭和・平成期よりも希少化し、より強い意志を持った層だけが挑戦する道となっている。