東京の名門私立校に通わせるのが通例とされる芸能界において、夫妻が下した決断は異例だった。1年の半分を東京で、もう半分を地方の自然豊かな村で過ごすというライフスタイル。長男を筆頭にティーンエイジャーへと成長した子どもたちは、都会の利便性と大自然の厳しさを等しく享受しながら、伸びやかに思春期を迎えている。
学校選びに関しても、型にはまったエリート教育とは距離を置く。地方滞在中は地元の公立校に通い、地域の同世代とともに机を並べ、雪かきをし、泥にまみれて遊ぶ。東京に戻ればカルチャーやアートの刺激を浴びる。両極端の環境を行き来させる狙いは、どこに行っても自分の足で立ち、多様な価値観を持つ人々と自然体で対話できる人間性を育むことにあった。