作中においてエクスカリバーは、死武専の創設者である死神様とほぼ同格の時代を生きてきた伝説の聖剣として語り継がれています。波長を合わせる必要すらなく、引き抜いた職人なら誰でも即座に絶大な戦闘能力を得られるという、文字通りのチートアイテムです。
発動する能力は規格外そのものであり、背中に光の翼を展開しての超高速飛行、空間そのものを切り裂く次元斬り、さらには思考するだけで敵の間合いへ潜り込む瞬間移動など、単独で戦局を覆す力を持ちます。しかし、それほどの力を持ちながら、彼を相棒として使い続けた職人は歴史上ほぼ存在しません。
その理由は極めてシンプルで、「性格があまりにもウザすぎる」という致命的な一点に尽きます。相手の話を一切聞かずに「バカめ!」と一喝し、自作の武勇伝を何時間も聞かせ、職人を「愚民」呼ばわりするその態度は、精神的苦痛以外の何物でもありません。最強の武器でありながら「精神が持たないから要らない」と突き返されるギャグのような構造こそが、大久保篤氏が生み出したエクスカリバー最大の魅力です。