CDデビュー前日の1991年9月8日、埼玉県所沢市の「西武園ゆうえんち」波のプール特設ステージにて、デビュー記念公開イベントが開催されました。このイベントこそが、後にファンの間で「SMAP最強の原点」と呼ばれる伝説の現場です。
当日は折悪しく台風が接近しており、会場は激しい暴風雨に見舞われました。集まった約1万人の観客が見守る中、本番中に突如電源がショートし、音響システムが完全にストップするアクシデントが発生します。マイクもバッキングトラック(オケ)も途絶える絶体絶命の危機の中、10代のメンバー6人は動じることなく、ずぶ濡れになりながらマイクを通さない「肉声のアカペラ」でパフォーマンスを続行しました。
逆境に直面しても笑顔を絶やさず、生声で歌い踊り切った彼らのプロ根性は、現場にいた観客とスタッフの心を強く打ちました。この「トラブルを熱気と団結でねじ伏せる」姿勢こそが、後のSMAPの強烈なアイデンティティとなっていきます。