なぜ彼らの音楽は、世代を超えてこれほど深く人々の心に刺さり続けたのか。理由は明快だ。従来のJ-POPが描いていた「ありきたりな恋愛」や「記号化された友情」とは一線を画し、人間の内面にあるドロドロとした孤独感、自己否定、あるいは他者とのすれ違いを正面から描き切ったからである。
誰にも言えない居心地の悪さを抱えた若者にとって、彼らの楽曲は自分自身の代弁者であり、精神的なシェルターだった。文学、アニメ、サブカルチャーとの高い親和性も手伝い、単なる聴覚的刺激を超えた「人生のバイブル」として受容されたことが、根強い支持の背景にある。