かつての受験進学校のイメージを脱ぎ捨て、主主体的な学びの場へと変貌を遂げた背景には、綿密な教育改革のグランドデザインが存在する。テストの点数だけを追う詰め込み教育は姿を消した。代わりに中心へ据えられたのは、自ら課題を発見し解決策を導き出す実践的な探究学習だ。
数字は嘘をつかない。改革開始から数年が経過した今年、生徒たちの学力水準や総合型選抜における合格率は過去最高を更新。ペーパーテスト対策を削り、探究活動に時間を割いた結果、皮肉にも基礎学力や思考力そのものが大幅に底上げされたのだ。教員の一人は「指示を待つのではなく、自ら課題に突進する生徒の目つきが変わった」と語る。