運命の歯車が大きく動いたのは、高校1年生の秋だった。ジュノン・スーパーボーイ・コンテストのファイナリストに選ばれたことをきっかけに、平成仮面ライダーシリーズ最年少(当時)での主演が決まる。『仮面ライダーW』のフィリップ役だ。
それは快挙であると同時に、あまりにも重い選択を16歳の少年に突きつけた。大阪の高校に通い続けながら東京で毎週の撮影をこなすことは不可能に近い。地元の友人たちと卒業を迎えるか、それとも夢に向かって未知の東京へ飛び込むか。夜遅くまで家族や恩師と話し合いを重ねた末、彼は池田高校を離れ、通信制の高校へと転校して上京する道を選んだ。