勝尾寺で勝ちダルマを拝受し、願を掛けるプロセスには厳密な作法が存在します。授与所で授かる勝尾寺の勝ちダルマの値段(初穂料)は、卓上に置ける小型のもの(約2,500円〜3,000円)から、事業発展や選挙必勝を祈願する特大サイズ(数万円〜10万円以上)まで幅広く用意されています。一般の参拝者や受験生には、3,000円〜5,000円前後の手頃な号数が最も選ばれています。
目入れの作法において最も重要なのは、最初に入れる目です。寺院の正式な指導によると、正面から見て右側の目(ダルマ自身の左目)に、墨を用いて力強く瞳を入れます。この際、「〇〇大学に合格する」「年商目標を達成する」といった明確な決意を裏面に書き込み、本堂の線香の煙を浴びせて誓いを立てます。そして1年後、あるいは目標を達成した瞬間に、感謝の祈りとともに残された左目(ダルマ自身の右目)を描き入れます。
両目が揃ったダルマの役目はそこで終わりません。正しい勝尾寺のだるま返納方法は、再び箕面の山へと足を運び、本堂前にある勝ちダルマ奉納棚へと自らの手で納めることです。境内で毎年1月8日などに行われる「ダルマお焚き上げ」によって魂抜きが施され、天へと昇華されます。遠方でどうしても再訪が叶わない場合は、寺務所への事前連絡を経て郵送による返納を受け付ける窓口も用意されています。
また、参拝の記念として欠かせない勝尾寺の御朱印の種類も豊富です。西国三十三所観音霊場第23番札所としての「大悲殿」の揮毫をはじめ、薬師如来、法然上人二十五霊場札所などの通常御朱印に加え、季節ごとに意匠が変わる「切り絵御朱印」や限定御朱印帳が用意されており、朱印帳を携えた巡礼者の列が途切れることはありません。