図面上では広く見えても、実際に家具を配置するとデッドスペースが生まれてしまう物件は珍しくありません。ロードインエトアールの住み心地を左右する間取りの設計思想と、居住空間の使い勝手を深掘りします。
専有部は、一人暮らしの標準的な家具配置(シングル〜セミダブルベッド、ワークデスク、小型テレビボード)を無理なく収められる長方形のレイアウトが主流です。柱の張り出しが比較的少ないため、専有面積の数字以上に空間を広く使えるメリットがあります。キッチン空間と居室がしっかりと扉で仕切られた1Kタイプでは、料理の匂いが寝具に移りにくく、冷暖房効率も高水準を維持できます。
一方で、弱点として挙げられるのがキッチンの作業スペースと収納の奥行きです。自炊を本格的に行う自炊派にとっては、シンク横の調理台がコンパクトに設計されている場合があり、水切りラックの工夫や小型ワゴンによる作業スペース拡張が必要になる場面も見受けられます。収納に関してはクローゼットの高さは十分にあるものの、衣装持ちの入居者の場合は突っ張り棒やチェストの追加を考慮しておくと安心です。