インターネットの掲示板やSNS上では、時に「GLAYの20万人ライブでは圧死者や死亡事故が出たのではないか」という不穏な憶測が囁かれることがあります。しかし、結論から言えば死亡事故は完全なデマです。
公式の救護記録および報道各社のアーカイブによると、当日の最高気温は30度を超え、照り返しの強いアスファルトの上で熱中症や過呼吸、脱水症状により救護所に運ばれた観客は数百名規模にのぼりました。重症者数名が近隣の救急病院へと搬送された事実も確認されています。しかし、懸念された将棋倒しや雑踏事故による直接の死者は1人も出ていません。
この「死者ゼロの奇跡」を可能にしたのは、運営側の厳格なブロック分けと徹底した動線管理、そして何よりもファンの高い規範意識でした。体調を崩した観客がいれば周囲のファン同士が手を挙げてスタッフを呼び、互いに水や塩飴を分け合うといった自主的な助け合いが現場の随所で見られました。巨大な熱狂の中にありながらパニックを防ぎ切ったこの記録は、日本の大規模イベント運営における安全管理の教科書的事例として評価されています。